梶謙製磁社にしかできない器づくり。

はじまりから250年以上が経過した梶謙製磁社。藩の管理下にあった江戸時代を経て、自由なモノづくりが可能になった明治、大正。華やかに栄えた昭和、そしてバブル期。その間、焼き物を取り巻く環境は、大きく変わりました。時代に求められるデザインも変わり、それに応えるように、当社の器も変化を見せています。そこに変わらない先人たちから受け継いだ歴史、技術、想いを込めて。

「使う人のことを考えて、次はどんなものを作ろうかと考えているときが幸せ」と話す4代目。釉薬の配合を試行錯誤して焼き上がる器の色は、作り手と使う人の想いが重なった色。この先には、黒牟田青磁の復刻も夢に見ています。黒牟田青磁は、呉須で絵柄を描いた隙間に青磁釉を流し込んだもの。この地でモノづくりを続けてきたからこそ、挑戦したいことです。

型があるからこそ、自由なモノづくりができる。これからも伝統を大切にしながら、柔軟に時代のニーズに応えて「人を幸せにする焼き物」を作り続けます。